一般社団法人 日本金型工業会は、2014年6月22日から6月28日にかけて、メキシコ中部 バヒオ地域にミッションを派遣し、現地金型産業を取り巻く状況について視察調査を行いました。
ミッションは、日産、GM、フォルクスワーゲン、ホンダ、マツダといった現地に進出している日欧米 自動車メーカー、自動車部品メーカー、金型メーカー、エンジニア養成学校等を訪問し、メキシコにおける金型の需要や課題を調査致しました。
また、現地では、メキシコ第55代大統領、ビセンテ・フォックス=ケサーダ氏を始めとして、グアナファト州 経済開発大臣エクター・ロペス・サンティジャナ氏、レオン市長 バルバラ・ボテジョ氏等より歓迎を受け、メキシコ政府関係者として、日本の金型産業のメキシコ進出に対する全面的な支援をするとのコメントを頂きました。
本ミッションを通じて明らかになったことは以下の通りです。
・メキシコ 中部バヒオ市区の素形材産業は、4輪を中心とした市場ニーズが急速に拡大する一方で、日系・欧米系含めて現地の金型関連メーカーが少ない。
また中国やアメリカ製金型での量産立上げに苦労していることから、日本製の金型への回帰が進む中、価格帯も上昇傾向にあり、進出企業の黒字化が見込まれる良好な市場環境にある。
・一方、同地区では、鋼材や熱処理など、金型製造に必要な周辺産業が存在していないことから、現状では 金型補修メンテナンスおよび営業開拓機能が有効である(金型は、日本や他国の工場で製造し、現地に送り込む形態)
・日本の金型産業のメキシコにおける今後の発展を考える上で、金型を中心とした日本の素形材関連 各メーカーおよび周辺産業の企業が集積し
、金型製造のためのサプライチェーンを現地に構築する必要がある。
一般社団法人 日本金型工業会は、今後も日本の金型企業の新たな市場開拓と海外展開を支援する活動を続けてまいります。